「豊洲―世界最大の魚市場」クロアチア国営放送の取材より
クロアチア国営放送[HRT Hrvatska radiotelevizija]のレポーターマルティナ・ヴァリジッチ[Martina Validžić]が、日本クロアチア協会の代表理事であり、当センター代表でもあるエドワード 片山トゥリプコヴィッチによる案内により、東京オリンピックの閉会後に取材に訪れたのは、豊洲市場でした。
「世界最大かつ世界で最も重要な魚市場である豊洲市場は、80年もの歴史を歩んできた築地市場の老朽化に伴い、その後継として造られ、3年前から稼働しています。
14万3000平方メートルの広さに魚介類が所狭しと並んだ市場では、毎日1500トンのもの魚が卸され、その売り上げ高は100~200万ドル、つまり年間売上額は40億ドルに達します。それが豊洲市場が「魚のウォールストリート」と呼ばれる所以です」と紹介されています。
また、市場の一番のみどころとして、朝3時に始まる「マグロの競り」が紹介されます。
「世界のマグロの年間消費量の80%は日本で消費されているといわれていますが、そのマグロには、クロアチア産のマグロも含まれます」と説明されます。
クロアチアではアドリア海においてマグロの養殖がおこなわれており、クロアチア産のマグロが日本に輸出されていることはよく知られています。
映像では、大トロを試食するシーンや、朝2時から仕事を始める豊洲市場の方が日本語で語る箇所も。
その後一行が朝食を摂りに訪れたのは、現在5代目の店主が営む、1800年代から歴史がある寿司屋「鮨文」。
アドリア海や、ドナウ川とその支流に接するクロアチアでも、食卓には魚介類が並びます。そのため決して魚市場は珍しいものというわけではないのですが、クロアチアの人々にとって、”新鮮”で興味深い取材内容であったことでしょう。
リンク:「HRT : Toyosu – najveća ribarnica na svijetu 」(記事ページ(クロアチア語))