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「日本版の《チェティリ・スタジューナ》」クロアチア国営放送の取材より

クロアチア国営放送[HRT Hrvatska radiotelevizija]のレポーター、マルティナ・ヴァリジッチ[Martina Validžić]が、日本クロアチア協会の代表理事であり、当センター代表でもあるエドワード 片山トゥリプコヴィッチの紹介で、同じく日本クロアチア協会の理事を務める女優、また歌手でもある山口いづみさんの自宅に招かれ、インタビューを行いました。
山口いづみさんは10年ほど前に、クロアチアの歌手、メリ・ツェティニッチ[Meri Cetinić]の歌《チェティリ・スタジューナ[Četiri stađuna]》(ダルマチア方言で「四季」の意)を歌い、その様子がYouTubeに掲載され、クロアチアで話題になりました。

山口いづみさんがこのクロアチアの歌を歌うに至ったきっかけを、ヨーロッパで働いている友人がおり、その友人がクロアチアに出張に行くと言っていたので、お土産にCDを買うようにお願いしました。クロアチアの歌を聴いてみたいと思ったからです。そのお土産のCDをすべて聴き終えた後、中でも《チェティリ・スタジューナ》が気に入り、歌わずにはいられなくなりました。どこか日本のメロディを思い起こすような曲であったこともその理由です。と語ります。

また、クロアチアで彼女の歌う映像が知られるようになった経緯については次のように語ります。
日本でもコンサートの際には、いつも《チェティリ・スタジューナ》を歌いますが、あるときその映像がYouTubeに掲載されました。そして、その再生回数がなぜか増えていったのですが、それが後になってクロアチアの方が観てくださっているからだとわかりました。それで、クロアチアに行って、メリ・ツェティニッチに実際にお会いすることを決めたのです。

つづいてしかし歌を学ぶのは言葉の壁もあり簡単なことではありませんでした。クロアチア語の、特にRの発音は、日本人にとって発音が難しいのです。と答えますが、それでもいずみさんはその言葉の壁を突破し、その歌はいつも涙を誘います。とレポーターは語ります。

山口いづみさんが自分の歩んできた人生を『四季』に重ねて思い起こさせる、胸をうつ歌詞だというこの歌を歌うと、同年代の(日本の)ファンの方も同様に感じてくださるのです、とレポーターに語ります。

メリ・ツェティニッチの印象については日本では、有名な歌手の方はふつう大勢のマネージャーを連れていますが、待ち合わせ場所に指定されたスプリトのカフェに、手を振って「やぁ」と言って現れた彼女はたったひとりでした。その親しみやすさに驚くとともに、とても嬉しくなりました。と、山口いづみさんは笑顔で語ります(上記写真の右側は、メリ・ツェティニッチとの撮影風景)。

下記リンク先に掲載されている映像では、山口いづみさんの歌声を一部聴くことができます。

なお、映像の最後には、山口いづみさんのお宅で、ヴァリジッチ記者と当センター代表、そして一緒に招待された当センター代表の家族とともに、お寿司を囲む映像が流れます。その中で、当センターおよび日本クロアチア協会の設立に至る説明を行っています。
日本では自宅に客を招待し、夕食を囲むということは、クロアチアほど日常茶飯事なことではなく、比較的珍しいことです。つまり、自宅での夕食に招かれたということは最高の歓迎のしるしです。とクロアチアと日本の違いに触れながら、締めくくられています。

リンク:「HRT : “Četiri stađuna” na japanski način 」(記事ページ(クロアチア語))

※ 斜体の箇所は、クロアチア語での放送内容をもとに記載しています。
日本語での会話を文字起こししたものではないことを申し添えます。