ザグレバチュカ・クレムシュニタ
クレムシュニタ[kremšnita](またはクレムピタ[krempita]=クリームケーキ)は、ザグレブ周辺地域の銘菓として知られる、クロアチア人にも観光客にも大人気のお菓子です。
ザグレブ近郊の街、サモボル[Samobor]の風のサモボルスカ・クレムシュニタ[Samoborska kremšnita]が有名ですが、パイ生地を乗せたスタイルのサモボル風に対し、 ザグレバチュカ(=ザグレブ風の)・クレムシュニタはチョコレートコーチングを乗せたスタイルです。色合いがプリンに似ていますね。
チョコレートコーチングといえば、オーストリアのウィーンのお菓子として知られ日本人にも大人気のある、ザッハトルテの外側を思い浮かべる方も多いでしょう。ザグレブはかつてオーストリア=ハンガリー帝国領内にあったため、共通する要素が食文化にもみられます。シュニタという呼び方もドイツ語の丸ではなく方形の切り出すタイプのケーキを指す「シュニッテ[shnitte]」(クロアチア語では複数形がシュニテ[šnite]となりますがドイツ語では単数形がシュニッテ、複数形はシュニッテン[schnitten])に由来するものです。
冷やしていただく、暑い夏にもぴったりのザグレブ風クレムシュニタのレシピをご紹介します。
レシピ
材料
- パイシート:250g(約1~2枚(オーブンの天板いっぱいになる大きさ))
- 卵:10個
- 小麦粉:250g
- コーンスターチ:20g
- バニラシュガー:40g
- 砂糖:370g(350gをカスタードに使用)
- 牛乳:2l
- 生クリーム:750ml
- チョコレート:200g
- バター:150g
作り方
- パイシートを伸ばし、オーブンの天板に広げ、穴をあけて180℃のオーブンで15分ほど焼く。
- 鍋に牛乳を注ぐ
- 卵白と黄身を分け、卵白を泡立てる。
- 砂糖350gをバニラシュガー40gを卵黄に加えて泡立てる。コーンスターチと小麦粉を混ぜたものを少しずつ加えてよく混ぜた後、鍋の牛乳に加えてあたためてカスタードクリームを作る。
- クリーム状になめらかになったら、火から下ろして卵白を加えて混ぜる。
- 5.のクリームを、1.を敷いた深めの容器の上に広げ、ヘラでならす。
- 生クリームと残りの砂糖を泡立ててホイップし、6.のカスタードクリームの上に重ねる。
- バターを溶かしそこへチョコレートを加えて湯煎しながら溶かし、チョコレートコーチングを作る。
- 7.の生クリームの上にチョコレートコーチングを注ぎ、ヘラでならしたら、冷蔵庫でよく冷まして、できあがり
詳しくは下記ザグレブ観光局の動画でもご覧いただけます。
リンク(参考):ザグレブ観光局「Zagrebačke kremšnite – kremasti kolač od jaja, vanilije i čokolade」https://www.infozagreb.hr (クロアチア語)