コラム・豆知識

クロアチアとボスニアの国境に新たな橋が架かります

クロアチアとボスニアに跨る新しい橋の工事が進められています。
国境となっているサヴァ川への架橋計画にもとづいて、両国を跨いで同じ名前の街であるグラディシュカ[Gradiška]が陸続きになる予定です。

サヴァ川[Rijeka Sava]はスロヴェニアのアルプスに端を発する川で、クロアチアの中央を横切り、スラヴォニア地方の南端を東へと流れ、セルビアのベオグラードでドナウ川に合流する支流です。クロアチアとボスニアには、ポサヴィナ[Posavina]と呼ばれる地域がありますが、これには「サヴァ川沿いの(地域)」という意味があります。

今回架橋された橋は、2019年の11月に竣工された全長463メートルの橋です。先日2021年10月15日に橋の接続が終わり、クロアチア、ボスニア両国のとEUの関係者が参加し、式典が行われました。

2023年の後半に予定されている開通まではもうしばらくかかりますが、この橋の完成により、ザグレブからボスニアのバニャ・ルカ[Banja Luka]を結ぶ新たな最短ルートとなるほか、常態化した国境における混雑が緩和されることとなります。また、この橋と接続するハンガリーへ向かう高速道路も建設される予定です。

この地域周辺を訪れる旅行者の主要アクセスは高速バスやレンタカーであるため、道路状況の改善は、私たち観光客にもうれしいニュースです。

※ クロアチア側は正式にはスタラ・グラディシュカ[Stara Gradiška]

下記の動画は完成後のシミュレーション動画です。

リンク:「Most Gradiška – simulacija 1 」(YouTube)