クロアチアの食卓に欠かせない煮込み料理、ヴァリヴォ
クロアチア語で煮込み料理を指すヴァリヴォ[varivo]はクロアチアの食卓には欠かせないもので、ふんだんに野菜を使うヘルシーなものが多く、様々な種類がありとても味わい深い料理です。季節の野菜をメインに、必ず複数の種類の具材を加えて作られ、肉や魚を使用するものやパスタを入れるものもあります。
クロアチアで最も親しまれているヴァリヴォのひとつは、日本でも夏場に旬を迎えるインゲン豆(クロアチア語では[mahuna])を使った、「ヴァリヴォ・オド・マフナ[varivo od mahuna]」です。
インゲン豆といえば、日本では熟す前の緑色をした若い「さや」が好まれて使用されており、熟したものはあまり出回っていませんが、クロアチアの食卓では、少し白っぽい色をした品種の、少し熟した「さや」と豆が、頻繁に登場します。
豆はホクホクとしたイモのような食感が楽しめます。近年の地中海料理の流行などにより、日本でも水煮の豆を手にれることができるようになっています。
このインゲン豆を、相性抜群のパプリカやトマトやにんじんなどとともに、くたくたになるまで煮込んだヴァリヴォは、まさにクロアチアの「母の味」と呼べる料理のひとつです。