コラム・豆知識

ザグレブの大聖堂で活きる日本発の技術

地震による被害を受け、写真の通り現在も修復中であるザグレブの街のシンボルのひとつ、ザグレブ大聖堂[Zagrebačka katedrala]では、日本発の技術が活きています。

2021年の10月に、日本企業株式会社チャレンジのセンサー内蔵地震速報装置「EQguard」が、ユネスコ緊急基金の支援を通して設置されました。
この装置は、ザグレブ大聖堂のほか、聖母マリア被昇天教会[Crkva Uznesenja Blažene Djevice Marije]、ザグレブ市内の医療施設(ザグレブ小児病院[Klinika za dječje bolesti Zagreb]および慈善修道女会臨床医療センター[Klinički bolnički centar Sestre milosrdnice])にも寄贈されました。

「EQguard」は、日本の気象庁の先導で開発されたもので、人が揺れを感じる数秒前に地震の震源地とその強度を検知します。検知した情報は、デバイスを所有する幼稚園や各種学校、民間企業など送信されます。
装置の設置および動作確認は、ザグレブ大学理学部地球物理学科やクロアチア政府機関の専門家の協力のもとで行われました。

株式会社チャレンジの代表取締役の佐々木 和男氏は地震の発生後、ユネスコと日本大使館を通じて、ザグレブで何が起きたかを確認し、両機関を通じて支援を行うことを決定し、弊社のデバイスを寄贈することにしました。クロアチアの人々が、日本の人々のように、地震への備えを講じることができるよう願っています。備えあれば憂いなし–パニックにならず、平然と日常生活を送るためにも、備えは重要です。とコメントしています。

地震と共に暮らす日本発の技術により、クロアチアでの地震による被害の減少につながることを期待しています。

※ 斜体の箇所は、クロアチア語での記載内容をもとにしています。
日本語での原文を文字起こししたものではないことを申し添えます。

リンク:「Zagrebačkoj katedrali iz Japana donirani uređaji za rano otkrivanje potresa 」(Zagrebačka nadbiskupija : クロアチア語)
参考 :「Tvrtka iz Japana zagrebačkoj katedrali donirala uređaj za rano upozoravanje na potres 」(index.hr : クロアチア語)