「木造礼拝堂フェスティバル」／クロアチアからオンライン無料配信【アーカイブ】

音楽祭詳細

公式案内より(一部補足の上抜粋)

この音楽祭は国際オルガンフェスティバル等を開催する文化・芸術振興団体 Hrvatska udruga Ars organi Sisciae(HUAOS)により、2019年に創設されました。
木造礼拝堂は、残響音がほとんどなく、音楽家にとっては厳しいとされている空間ですが、魅力的なバロック音楽アンサンブルや木管楽器などのソリストたちよるコンサートを開催してきました。

木造礼拝堂は、建築遺産であり、また、地域に暮らす人々のアイデンティティの担い手です。
現存する木造礼拝堂はトゥロポリェ[Turopolje]、ポクプリェ[Pokuplje]、ヴコメリチュケ・ゴリツェ[Vukomeričke gorice]の地域に集中しています。
これらの木造礼拝堂の歴史は17世紀から20世紀後半までさかのぼります。礼拝堂内部は、その教会が建築・あるいは修復された時代の様式での装飾が施されており、ロココ様式とバロック様式の装飾がよく見られます。
木造礼拝堂は、街の中心部や道路沿いに位置し、宿泊施設としての役目も担ってきたものと、人里離れた場所にあるものに区別できますが、その両方がこの音楽祭の舞台です。

音楽祭は無料で開催されるとともに、オンラインで配信も行っていますが、この音楽祭が、身体と魂に休息をもたらす特別な場所である、美しい木造礼拝堂へ実際に訪れるきっかけとなることを願っています。

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1日目(日本時間6/27(月)4:00〜)

開催地：ヴェリカ・ムラカ[Velika Mlaka]

出演アーティスト：Ansambl Quinta Essentia (アンサンブル・クィンタ・エッセンティア：バロック音楽アンサンブル)

若手音楽家により2020年に結成されたクィンテットです。バロックオーボエ、リコーダ、フルートトラヴェルソ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、バロックファゴット、テオルボ、チェンバロで、礼拝堂が建造された時代のフレンチ・バロックの作曲家(マレー、ラモー、マルシャン、クープラン、フォルクレ、ルベル)の作品が演奏されます。

リンク：「Festival Drvenih Kapela – Kapela Sv. Barbare – Velika Mlaka 」(YouTube)

 

2日目(日本時間6/29(水)4:00〜)

開催地：ヴェリカ・ゴリツァ[Velika Gorica]

出演アーティスト：Silvio Richter (シルヴィオ・リヒテル：バロックヴァイオリン)、Dora Draclin (ドラ・ドラクリン：オーボエ)、Anthony Havelka (アンソニー・ハヴェルカ：チェロ)、Katarina Javora (カタリナ・ヤヴォラ：チェンバロ)

クロアチアを代表する若手音楽家によって、ヘンデル、ルクレール、J.S.バッハ、ボヘミアの作曲家J.D.ゼレンカの作品などが演奏されます。

リンク：「Festival Drvenih Kapela – Kapela Ranjenog Isusa – Velika Gorica 」(YouTube)

 

3日目(日本時間6/30(木)　2:30〜／4:00〜)

開催地：／レトヴァンスキ・ヴルフ[ Letovanski vrh]

出演アーティスト：Viktor Vidović (ヴィクトル・ヴィドヴィッチ：ギター)

クロアチアのカルロヴァツ[Karlovac]出身で、世界的なクラシック・ギタリストであり、多くの作品を生み出している作曲家でもあるヴィドヴィッチが、J.S.バッハ、ヴィラ＝ロボス、アルベニスの作品と、自作の曲を演奏します。

リンク：「Festival Drvenih Kapela – Kapela Sv. Bartola – Letovanski Vrh 」(YouTube)

 

4日目(日本時間7/1(金)4:00〜)

開催地：ブシェヴェツ[ Buševec]

出演アーティスト：Luka Ivir (ルカ・イヴィル：マリンバ、ヴィブラフォン)

現在ザグレブの音楽院で打楽器を学ぶ傍ら演奏活動を行う打楽器奏者のルカ・イヴィルは、これまでにザグレブ・フィルハーモニーをはじめクロアチアの有名なアーティストとも共演も行ってきた、クロアチアで最も期待を集める打楽器奏者の一人です。J.S.バッハ、ピアソラのほか、フランスの作曲家エマニュエル・セジョルネ(1961-)、クロアチアの作曲家イヴァナ・クリェリッチ・ビリッチ[Ivana Kuljerić Bilić](1970-)とイーゴル・レシュニク[Igor Lešnik](1956-)、セルビアの作曲家ネヴォイシャ・ヨヴァン・ジヴコヴィッチ[Nebojša Jovan Živković](1962-)などの作品が演奏されます。

リンク：「 Festival Drvenih Kapela – Kapela Sv. Ivana Krstitelja – Buševec 」(YouTube)

 

 5日目(日本時間7/2(土)4:00〜)

開催地：ブレスト・ポクプスキ[Brest Pokupski]

出演アーティスト：Lovro Merčep (ロヴロ・メルチェプ：サクソフォン)、Franjo Bilić (フラニョ・ビリッチ：チェンバロ)

ザグレブ出身の2人の音楽家が、チェンバロとソプラノサックスで、C.P.E.バッハ、J.S.バッハ、ヴィターリ、マレーの他、クロアチアの作曲家、イヴァン・ボジチェヴィッチ[Ivan Božičević]と、ゴルダン・トゥドル[Gordan Tudor]の作品を演奏します。

リンク：「Festival Drvenih Kapela – Kapela Sv. Barbare – Brest Pokupski 」(YouTube)

 

 6日目(日本時間7/3(日)4:00〜)

開催地：ドーニャ・ロムニツァ[Donja Lomnica]

出演アーティスト：Ladanje uz ansambl “Jane”、Martina Kutnara (アンサンブル・ヤネ：女声合唱とタンブリツァによる民謡アンサンブル、マルティン・クトナル：チェロ、エレキアコーディオン)

トゥロポリェ地方で最もよく見られる女性の名前「ヤナ[Jana]」の複数形をその名前とする、アンサンブル・ヤネは、彼女たちの誇りである地元に伝わる文化遺産と、クロアチア各地の民謡を守り伝える女性合唱団です。民族衣装のモチーフを取り入れた衣装にも注目です。伴奏を務めるのはクロアチアではギター以上にポピュラーな楽器であるタンブリツァのアンサンブル、ヤンキッチ[JANKIĆI]です。

マルティン・クトナルはザグレブの音楽家一家に生まれました。5歳からはじめたチェロとアコーディオンの双方で、数多くの国際コンクールでの1位の入賞歴があります。各国での演奏活動や弦楽曲のアレンジを手がける傍ら、ザグレブで経済・経営学を学んでいるほか、趣味のラテンダンスでもメダルを受賞している、まさに多才な音楽家です。

リンク：「Festival Drvenih Kapela – Kurija Modić-Bedeković – Donja Lomnica 」(YouTube)

 

 7日目(日本時間7/4(日)4:00〜)

開催地：ツヴェトコヴィッチ・ブルド[Cvetković Brdo]

出演アーティスト：Capella Lignum (カペラ・リグヌム：3人のソプラノ、2本のオーボエ、チェンバロによるアンサンブル)

カペラ・リグヌムはこの音楽祭のために2020年に結成されたアンサンブルです。レグレンツィ、シャルパンティエ、テレマン、ピエトキン、ヴィヴァルディ、ヘンデルなど、バロック音楽の作品が演奏されます。

リンク：「Festival Drvenih Kapela – Kapela Sv. Roka – Cvetković Brdo 」(YouTube)