クロアチアの基本情報
クロアチアについて、知っておきたい基本情報を一覧にまとめました(2023年6月更新)。
国名
クロアチア共和国 (Republika Hrvatska)
クロアチア語でクロアチアはフルヴァツカ[Hrvatska]と言う。
首都
ザグレブ[Zagreb]
地理
北にスロヴェニアおよびハンガリー、東にセルビアおよびボスニア=ヘルツェゴビナ、南にモンテネグロ、西にアドリア海を隔ててイタリアと接する。
国内は大きく5つの地方に分類される。内陸に位置し、首都ザグレブを擁する中央クロアチア[Središnja Hrvatska]、スラヴォニア地方[Slavonija]、アドリア海沿岸に位置するイストラ / クヴァルネル地方[Istra / Kvarner]、リカ・カルロヴァツ地方[Lika-Karlovac]、ダルマチア地方[Dalmacija]。
言語
クロアチア語[Hrvatski]および英語。ドイツ語・イタリア語も比較的よく通じる。
面積
5万6594k㎡(九州の約1.5倍)
人口
約387万人
民族
スラヴ系民族:クロアチア人(92%)、その他
宗教
約91%がキリスト教を信仰しており、その宗派はローマ・カトリックが86%を占める。
気候
ザグレブ等の内陸は大陸性気候で、冬は寒さが厳しく積雪もあり。アドリア海沿岸部は地中海性気候で冬も比較的温暖ではあるが、雨が多く稀に雪が降ることもある。夏のアドリア海沿岸は日差しが強いため、帽子やサングラス、日焼け止めが必要。夜は冷え込むこともあるため、羽織りものがあるとよい。冬の内陸部は厚手のコート、手袋、帽子、ブーツなどが必要。ベストシーズンは、5月~10月。
時差
-8時間(サマータイム時は-7時間)
日本からのフライト
定期運行の直行便はなく、経由地から主にザグレブかドゥブロヴニクに入る。 ウィーン(オーストリア)、フランクフルト(ドイツ)、ミュンヘン(ドイツ)、パリ(フランス)、ヘルシンキ(フィンランド)などの経由地まで10~12時間、経由地からクロアチアまで1~2時間程度。
入国審査
クロアチアは2023年1月からEUのシェンゲン協定加盟国となり、他の域内の国から入国する場合は、パスポートチェック等の入国管理手続きが不要になりました。非加盟国であるセルビア、ボスニア=ヘルツェゴビナ、モンテネグロを経由しての入国には、引き続き手続きが必要です。
通貨
2023年1月1日から、クロアチアの通貨はユーロ(€)となりました。
紙幣は5、10、20、50、100、200ユーロ、硬貨は2ユーロと1ユーロ、2、5、10、20、50、500セントが使用されています。2019年以前の旧ユーロ紙幣も流通しており、法定通貨として使用できます。
クロアチアで製造されているユーロ硬貨には、クロアチアを象徴するモチーフのデザインが施されています(詳しくはこちらの記事をご参照ください)。
2022年まで使用されていた通貨はクロアチア・クーナ(Kuna (Kn))と補助通貨リーパ(Lipa)でした。
両替
ユーロの導入により、日本国内でもクロアチアやその他各国においても、空港、銀行、郵便局、両替所、ホテルなどで容易に両替が可能です。銀行と両替所では異なる為替レートが用いられており、手数料も異なるため、事前にレートや手数料については十分確認の上で両替を行うこと。
クロアチアにはATMも多数あるため、キャッシングも可能。ATMは24時間使えるところが多い。
チップ
必須ではないが、チップの習慣はある。会計時に金額の端数を切り上げて支払うこともよく行われる。
- レストラン:レストランでサービスに満足したときには、料金の5~10%程度を支払うのが一般的。特定の従業員に感謝を示す場合は後述のホテルの場合と同様。
- ホテル:ルームサービスを受けた場合、ポーターに荷物を運んでもらった場合、3〜5ユーロ程度を支払う。
- タクシー:基本は必要ない。
税金
商品・サービスには25%の付加価値税(PDV:日本の消費税に相当する税)がかかる。免税対象店舗で一度に100ユーロ以上の買い物をした場合は、一部が還付される。
免税手続きを希望することを免税対象店舗のレジ係に伝え、その場で様式(PDV-P)に必要事項を記入する必要があります。手続きにはパスポートが必要。また、出国時には、記入済みの様式と領収書、購入した商品を提示する必要がある。
物価
地域によって物価には差異がある。特に、ドゥブロヴニクなどの観光地などは周辺に比べて物価が高い傾向がある。また、ユーロ導入後、全体的に物価は上昇している。
電圧とプラグ
電圧は220V、周波数は50Hz。日本の電化製品は使えないので、変圧器または変圧器内臓の製品が必要。携帯、デジタルカメラの充電やパソコンはそのまま使える場合が多いので、事前に説明書の確認を。 プラグは丸い2本ピンのCタイプが主流。
飲料水
水道水は飲めるが、石灰分が多く含まれるためお腹が弱い人は注意。炭酸入りミネラルウォーターも多い。
トイレ
公衆トイレはあまりないため、ホテル、カフェ、レストランなどで済ませるのが無難。 公衆トイレは有料が多く入り口で40〜50セント程度チップを払う。トイレットペーパーは完備している。
インターネット
中高級ホテルは無線LANが完備されているところが多い。カフェやファーストフード店などでも無線LANが普及している。
支払い方法
現金のほか、各社クレジットカード、デビットカードでの支払いが可能。Google Payなど、非接触型決済アプリが使用が可能な場所も増加傾向にある。
ただし、JCBカードは観光地の一部の店を除き、使えないところが多いため注意。
交通機関
首都ザグレブのみトラムが運行。それ以外の都市はバスが一般的。
治安
クロアチアは、周辺ヨーロッパ諸国と比較して、治安はかなり安定しているため、安心して観光を楽しめる。ただし、他の国と同様、スリや置き引きには十分注意が必要である。
祝日・休日
日曜日の他、ローマ・カトリック教会暦に基づく祝祭日等が休日となる。観光施設などについても閉まることがあるため注意。
- 1月1日:新年
- 1月6日:公現祭(東方の三博士の祝日)
- 3月~5月:[移動祝日] 復活祭(イースター)とその翌日の月曜日(イースターマンデー)
- 5月1日:メーデー
- 5月30日:国家の日
- 5月~6月:[移動祝日] 聖体の祝日
- 6月22日:反ファシズム記念日
- 8月5日:戦勝記念日
- 8月15日:聖母被昇天の祝日
- 11月1日:諸聖人の日
- 11月18日:戦没者追悼記念日
- 12月25日:クリスマス
- 12月26日:聖ステファンの祝日
新型コロナウイルス感染症対策のための入国制限等
2022年4月30日までは、新型コロナウイルス感染症の対策のための水際対策として、入国制限等が行われていましたが、2022年5月1日以降はすべて撤廃され、新型コロナウイルス感染症の流行以前と同じ条件に戻りました。
クロアチアから別の国に移動する際など、PCR検査が必要になった場合は、引き続き受けることができます。検査が受けられる施設・費用などは下記のリンクで紹介されています。
Testing centers in Croatia (クロアチア政府による新型コロナウイルス感染症対策情報掲載サイト:英語)