クロアチア出身のイラストレータ/デザイナー、ゴラン・レラスについて
ゴラン・レラス[Goran Lelas]は、1958年、クロアチアの首都ザグレブで生まれたイラストレーター/デザイナーです。
彼は世界で名高いファッション誌『Vogue』誌の姉妹誌であり、世界の子供服のモードを牽引する『Vogue Banbini』誌のアートディレクターを長年務めるとともに、子供服や靴、舞台衣装のデザインを行うほか、絵本作家としても知られています。
彼は、ザグレブ大学の美術アカデミーに4度不合格になったため、繊維学科への進学を選び、そこでテキスタイルデザインを専攻しました。卒業後、イタリアに渡り、ファッション誌『Vanity』からキャリアをスタートさせました。とりわけ、同じくクロアチア出身のクレシミール・ドレンチッチ[Krešimir Dolenčić]とのコラボレーションによる、上海歌劇院とニュージャージーオペラ劇場の共同公演における『アイーダ』の衣装デザインなど、多くの演劇・オペラなど舞台芸術の世界での活躍が知られています。彼はクロアチアとイタリアの他に、アメリカと日本でも暮らしていたこともあり、世界的に活動しています。
彼の最も有名な作品は、写真のキャラクターたちでしょう。このキャラクターたちは、子どもだけでなく大人にも向けて創られた、レラス自作のおとぎ話『Somewhere City』から登場したもので、米国サンフランシスコのフィギュアメーカーSTRANGEcoで製造されたプラスチックのフィギュアや、ぬいぐるみは、ニューヨークのMoMA(The Museum of Modern Art)ストアでも販売されました。
日本においても、彼のイラストがある企業のテレビCMに使用されたりしたほか、作品を見ることもできます。
リンク:「Goran Lelasプロモーション開始」ABCプランニング株式会社(2018年1月30日)
なお、レラスは2020年1月31日に故郷であるザグレブで病気のため逝去されました。心から哀悼の意を表します。